カバ無垢材

2023.03.17

カバのオーダーデスク②

東京では桜の開花宣言がありましたね、作業にも心地良い季節となり日々過ごしやすいです。

前回ブログを書き終えてから2か月振りとなる日本海、福井へサーフトリップ行ってきました。
波待ちでは上半身はポカポカ、脚キンキン(笑)という感じでまだまだ水温は低め。
久々の海でリハビリのイメージでしたが、忙しく作業していたのもあってか思いの他体は動いてくれました。
好天と透き通る水の中、気持ちのリフレッシュも出来てまた頑張れそうです。

さて前回の続きです。
買い付けたカバが工場へと届き、いよいよ木取りから接ぎ加工に入ります。
今回は仕上がりサイズが長い分、あてがう木が超シビアなセレクトとなりました。
出来れば1枚ものか2枚接ぎの想定からは外れ、接ぎ枚数も多かったりと各サイズもバラバラ。
その割に仕上がり寸法に対しての削り代もシビアなので、機械の調子を目一杯上げて集中の作業です。

カバ無垢材

セットを改めて確認しながら、余分なサイズを切落として整えながら仕上がりサイズに寄せていきます。
各天板の仕上り長さがある分、少しのねじれや反りが寸法に影響する為に慎重さが不可欠です。
同時に欠点も外しながらの地道な木取を続け、接ぎの合わせが決まっていきます。

カバ無垢材

顔となる「白」ラインが際立つように接ぎ合わせを狙っていきます。
ちなみに白を両サイドに配置していくと「赤」を際立たす組み合わせも考えることができます。
余談ですが一枚ものの木を厚み方向に割り、切断面を本を開く様に左右対称に接ぎ合わせることを「ブックマッチ」と呼びます。
「接ぎ」で生み出す表情は大変奥深く、また製作の機会があればご紹介できればと思います。

カバ無垢材

実は自身では初となるW2500オーバーの接ぎ加工でした。
杢目の緻密な木であるカバは比重が重く取り扱いには苦労しましたが、接ぎ終えた天板たちは良い表情となりました。
メインデスク天板はW2400・2700ミリ、棚板はW3000と迫力あるサイズ。

ここからはサイズカットを行い、最終の仕上げ工程へと入ります。