カバ無垢材テーブル

2023.03.15

カバのオーダーデスク①

デザイン事務所様よりオーダーいただいた「カバ」の無垢天板で製作したオーダーデスク。

製作の慌ただしさもあり、お待たせしてしましたが先日無事にお届けしました。
今回は「長さ」などサイズにもこだわった仕様で、赤白をミックスすることで生まれる杢目も見どころの一つです。
少し時間は遡りますが買い付けの様子や製作風景などご紹介していきます。

お客様からご相談をいただいてから、ご希望の内容との擦り合わせを行いました。
オフィス空間のイメージを変える要素を持たせる今回のデスクは、実際の使用感やイメージなどを作りあげながらご提案いたしました。

最終的に今回は3mの棚板や2.4m、2.7mのデスクと、一般的なサイズ構成より長い仕上がりとなります。

他にないサイズ感で台数を減らし、空間での納まりをより「すっきり」とさせるイメージです。

樹種には今までの事例を見ていただく中から「カバ材」をセレクトいただきました。
赤身と白身の部分を接ぎ合わせすることで、デザイン的な表情を生み出す仕様です。

カバ無垢材

イメージに合うカバを選定する為、買い付けへ。
まだ寒さがしっかりと残る頃の時期で、当日は山という事もあって雪の残るところもちらほらありました。

予め材木屋さんにはイメージを伝え、タイミングに合わせ用意していただいた山から状態を確認していきます。
今回は仕上がりのサイズが大きいので、選定にはかなりの時間を要しました。

カバ無垢材

実際もう1山出してもらい、2山くらいから振り分けを行いました。
そこから1枚づつ状態を見ては戻しての繰り返しでしたが、しっくりと来ない部分もあり唸る時間が今回長かったです。
その時々で木も変わってくるので早く決まる事もあれば、決まらない事がもちろんあります。

サイズ、柄、目の向き、場所・・・優先順序をぐるぐる頭の中で擦り合わせながら選定しています。

たぶん見た目何回も同じき出したりしまったり、見つめて止まっていたりと、長いな~と材木屋さんは思っているはず(笑)
しかし完成の仕上がりは自分の目で見て触れて、実物の個性を見てあげないと判断できない大事な時間だと思います。

カバ無垢材

時間を掛け選んだカバたちは工場へ届けられ、いよいよ本格的な割付となり製作へ入っていきます。
うっすらと見える柄を更に良い表情へ仕上げていく段階です。
ここからがシビアになり慎重さがより必要な工程です。